Let's take a rest

ランドセルや日々のアレコレをお話ししてます。休憩気分でご覧ください。

Hello.

What do you say to having a coffee break?

生地見本を作っています。

新年度になりました。

 

お子様がもうすぐ入学のお母様は、準備が終わられましたでしょうか?

大阪市は4月7日です。

入学式には、桜も満開に近いでしょうか。。。

是非、晴れた空、桜の下でピカピカの笑顔で写真を撮っていただきたい。

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天気予報が外れろ!

雨雲どっかへ飛んでいけ~!

と祈りつつ

来年ご入学のお子様用のパンフレットを発送する準備を着々と行っております。

ご依頼分の宛名シールは順調に入力を完了し、今は遠方(イベント参加が難しそうな地域、北海道・九州・イベント近隣県以外)の方への生地見本を作成しています。

 

とっても地味な作業です(笑)。

カットした生地見本に色名スタンプを押します。

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ネイビーがなかったので“紺”で代用、申しわけありません(´・ω・`)

紺になっているだけならまだしも、名前がない物もあります。

申しわけありません。そこは手書きになります(´・ω・`)

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書きにくいのです。字もひどい。申しわけありません(´・ω・`)

“Mピンク”とは“ミルキーピンク”の事です。

“パール”だけスタンプ、下だけ手書きなども出てきます。

あるもので済ませています。申しわけありません。(´・ω・`)

 

何だか、謝るポイントが多くて、やる気がどんどん削がれます。

『いかん!いかん!』と無心に”切ったり、押したり、書いたり”を続けます。一旦用意していたものが終了したので、台紙に貼ってみました。

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・・・・・・・

手作り感満載です。

申しわけありません(´;ω;`)

 

本当は、台紙に色名を入力した物を印刷し両面テープで貼り付けようかな?と考えていたのですが、私がもしパンフレットと生地を見るのなら…

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『こんな感じで並べてみたいな~。』と思ったんです。

並べるときに両面テープだと剥がしにくいんですよね…。

なので剥がしやすいマスキングテープにしてみました。しかし手作り感が強くなりました。字が汚いせいでしょうか。。。

7割くらい字の汚さが原因の気がしてきました(´;ω;`)

 

ですが、心折れることなく作ります。

なぜなら見慣れているはずの私たちでさえ、少し暗いと色がわからなくなる、ブラック、ネイビー、グリーンなどは、皆様が一度台紙から外したら「どれだっけ?」とかなりそうな色なのです。裏に名前があるので安心して外せます。

そしてコンビ配色のランドセルは生地を隣同士で並べたほうがイメージがわきやすいかなと…

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印刷物もネットもですが、どうしても色を見ていただく際に少しオーバーに表現するときがあります。暗い色などは見る状況で同じ色に見えたりするためです。また配色のものは、合わせる印象で見え方が大きく変わります。是非パンフレットと生地を並べながら見ていただきたいのです。

この気持ちだけ受け取っとっていただき、マスキングテープはどんどん剥がしてください。「〇〇くん◇◇ちゃんのほうが字が上手だね!」と会話のネタにし笑っていただければ嬉しい限りです。

 

そんなこんな作業を一人黙々としています。

本当はご依頼いただいた方に、全てお付けしたいのですが、ノムラは以下の理由から通常のパンフレット送付依頼に生地見本をお付けしておりません。

  • 見本生地はランドセル素材です。無駄にしたくありません。
  • ご不要な方(リピーター様)も多いため、ご依頼者様のみとなります。
  • 限られた素材をできる限り多くの方へ、ご覧頂きたいと考えます。

もちろん「イベントも行くけど先に生地が見たい!!」とのご要望でしたら、どんどん発送させていただきます。ただ、より多くの方へご覧頂きたいので、もしご検討中カラーがお決まりでしたら、ご依頼時にお教えいただけると助かります。【例:ピンク・赤系、パール系、ブラック・ネイビー系など】

 

今朝は4月になったからか…

合同ランドセル展示会(イベント)をご覧頂いてのご依頼も多数ありました。

パンフレット受付確認のメールで、近隣県の方へはご案内の文章を入れておりますが、多数のランドセルが一度にご覧いただけるイベントですので、是非ご参加いただきたいなと思います。

 

ではまた(・ω・)ノ

 

 

 

変わらないことを恐れると~ランドセルのデザイン~

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このランドセルは2013年から販売している

イナズマのデザインステッチが入ったランドセルです。

 

女の子のハートリボンステッチが好評だったこともあり、男の子の定番デザインのモデルも欲しいと思っていて、オーダーデザインの中から抜粋されました。本当はスターのステッチと悩んだのですが、他店にスターモチーフやデザインが多かったことと、より男の子らしい方が「お子様が喜んでくれるだろう」とこちらを選びました。

 

結果、お子様は喜んでくれました。

 

男の子は、女の子よりも比較的デザインに対しての興味が少な目です。コレもアレもと悩むよりもベースの背負いたい色と言うものが、ある程度決まっている中で話が進むことが多いです。そんな中で、このデザインは男の子の目を引き、たくさんのお子様に背負ったり、喜んだりしてもらえました。私の”男の子が喜ぶモノを作りたい。”という目的は達成されました。

ですが、1つ不安に思っていたことも的中します。

 

お母様が困られる。

 

これはある程度予想していたことでした。

その当時、男の子のお子様を持つお母様の多くは”男の子だから”と言うことから

「シンプルでいい」

「丈夫ならいい」

「黒でいい」

「お買い得であればいい」

など、女の子様に比べデザインやカラーが少ないこと、女の子様と扱いが異なることなどを経験から知っておられるので、考え方もシンプルな方が多かったのです。

もちろん私もシンプルになるようデザインしましたが違うのです。お母様が求められるシンプルにステッチデザインは不要なのです。それはわかっていたのです。お母様が困られるだろうな、と言うのを分かったうえで子供の喜びを優先させました。

 

なので、やりとりを見るのがつらかった。。。

 

本当にシンプルでいいと思っているお母様には、子供っぽく映ってしまうイナズマステッチ。息子が気に入っているならと、八の字眉と苦笑いで購入決定されているのを見ると『( ̄▽ ̄;)アハハ』と思っていました。ですが、買ってもらえた息子さんはニコニコです。そんな顔を見れて私もニコニコです。心の中ではやや困った顔のお母様に何度もごめんねと思っていました。

 

この時期に展開した中にもう1つ人気のものがありました。

それがコチラ↓

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当時、私にはまだ子供はいませんでしたが、妄想の中の子供に贈る一品を形にしました。黒じゃなく、わずかの色差を楽しめる大人っぽい配色!そんなのがいい!子供の意見は関係なく(無視して)自分の好みで作った配色。これは完全に個人的趣味でしたが、追加生産分も予約で埋まってしまった、想像以上の人気でした。

 

この数年後…

コンビカラーのシリーズは大変人気となりました。

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理由として考えられるのは、女性も受け入れることのできる落ち着いた色使いが、デザインを拘らなかったお母様に受け入れられた。私と同じような好みのお母様が以外に多かったのではと思っています。ただこの配色のタイプ、お子様の反応は「これがいい!」ではなく「これでいい」と言うイメージでした。 (やっぱり(´-ω-`))

この結果人気があり売れていたタイプを増やし、男の子様が喜んでいた印象はあれど、お母様の反対などで購入率の下がってしまったイナズマステッチは縮小となりました。

 

イナズマステッチから他商品へ変える事を選んだのです。

 それは”変わらないこと”を恐れた瞬間です。

 

縮小した結果、昨年は数量限定でWEBと店頭のみで販売していたイナズマステッチ。少なかったので早々に完売していました。

 

その後…何名も来られる

「アレ(イナズマ)はないんですか?」

「お兄ちゃんと同じの見に来たんですけど?」

聞かれるたびに、起こる後悔の念・・・

もっと作っておけばよかった。

コンビのデザインとは全然系統が違うのに。

喜んでもらえたのに。

お兄ちゃんと同じの背負って、お揃いで通学してほしかったな。

 

もう少し続けてみよう。

終了の予定だったイナズマステッチでしたが

より使いやすくし販売することを決めました。

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2018年RENEWAL販売します。

素材は傷に強いタフロックです。ステッチデザインはとてもシンプルです。(糸色により目立ち具合が異なります。)他社様のデザインが入ったランドセルと比較しても、派手と言うことはありません。

お母様、もしお子様が背負いたいとおっしゃったら、是非ご試着させてあげてください。お気持ちは色々あれど、お子様が使うものです。笑顔でこれがいいとおっしゃったら前向きに検討してください。大人っぽいものや本当にシンプルなものと比較するから子供っぽく見えるだけで、そんなに子供っぽくもないですよ。

たくさんの男の子に背負ってもらえますように。

 

ではまた(・ω・)ノ

 

変わらないこと、変わること、~ランドセルのデザイン~

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このデザインは私がノムラにやってきて

はじめてデザインしたランドセルの中の1つです。

 

デザインを入れたランドセルと言うものが、特別なブランドとしてではなく、世に広まりだした2008年。ノムラもお客様のニーズに応えようとデザインランドセルの企画がはじまります。現在もお願いしている工場様からの当時の指定はステッチデザインであることでした。

その頃はオーダーランドセルも同時に進行する予定となっており、何パターンかの候補を出しました。花、ハート、星など。お子様が好きそうなものを考え並べました。

デザインするときに私が心がけていたのはただ1つ。

 

シンプルであること。

 

デザインを拘るということは、個性や特徴を生むということです。女の子らしくをより強調しようとすれば、キラキラしたストーンやお姫様のようなデザインで、どんどんかわいくできます。当時 子供用のファッションバッグをデザインしていた私には、何をすれば少女達が喜ぶ、トキメクものができるのかは勉強していて、分かっていたことでした。かわいいの中でも少女達には個性があります。キュート、フェミニン、ラブリーと呼び方を変えるように、彼女たちの選ぶ色、形、モチーフは少しづつ違います。

それが 個性

少女の戦士たちでもそうですよね、かわいかったり、大人っぽかったり、ボーイッシュだったり、とても個性的。小さくても彼女たちは拘りのある女性なのです。

でもその多くは一過性のものです。ファッションとは流れていくもの。成長と共に好きな物は変化します。敏感で変化を好み、お洋服や髪形を変える彼女たち。そんな中でも背負い続けるのがランドセルです。

6年間は長いです。だから・・・

 

変わっていく外見や心を邪魔しないものを作りたかった。

だから、シンプルに。

それでも1年生。

ちゃんとかわいくしたかった。

だから女の子の好きなハートとリボンをくっつけて。

普通のランドセルより少しかわいい。そのくらいで。

もっともっとデザインがこだわったランドセルが周りに増え主流になったら、もうやめようか?となるかなと思っていましたが愛され続いています。嬉しいことです。

 

そして、私の思うこのランドセルへの
お母様からの ”一番” と感じる誉め言葉

このくらいがちょうどいい。

パッと聞くと誉め言葉っぽくないですが、お母様が手に取った時、派手さを感じず、成長を思い浮かべても邪魔にならなそうと感じたから出る言葉。『ちょうどいい。』そう思っていただけると本当に嬉しいです。

 

ちょうどいいを信じて8年目。

機能やサイズは年々変化する中、デザインを変えず貫くということは

本当は怖いんです。

少し前にランドセルがとても華美な物ばかりの年がありました。時代遅れになってしまったのではと不安になります。変わらないことって本当に怖いんです。でもその年も変わることなく、このデザインは売れていました。ランドセルはファッションとして流れるものとは違う所にいると言うことを再認識させてくれた年でした。

 

そしてデザインを信じて変えないでよかったと思わせるのはこの言葉

『お姉ちゃんと同じのを買うの。』

下のお子様がおられると「〇年後に来ます。」と言って帰られる方が多いのですが、それを聞くと、今日は満足していただけたのだな。と嬉しくなります。そして数年後”その時”が来たのだなと感じさせてくれるのが『お姉ちゃんと同じ』という言葉。大好きなお姉ちゃんが選んでいた時は、自分も欲しいけどまだ買ってもらえない。やっと買ってもらえる!と言う気持ちが伝わるほど、入ってきてランドセルの棚へ一直線で進む女の子。

続けていてよかった瞬間です。

 

長くなりましたので、今日はこのへんで。

 

 

ではまた(・ω・)ノ